2012年5月22日火曜日

対「中」対峙の軍事的裏づけ

世界ウイグル会議の第4回代表大会が東京で開催された。まことにめでたい。

二重の意味でめでたい。

中共の政治外交的圧力に抗して開催されたことがまずめでたさの第一である。

中共統治下に塗炭の苦しみに呻吟するウイグル人たちの人権は必ずや守らなければならず、「少数民族」を蔑視するシナ人諸君は中華意識から解放されねばならない。

世界ウイグル会議東京大会にあわせて、日本ウイグル国会議員連盟が結成されたことも注目に値する。これもまた二重の意味で画期的な出来事である。

案の定、駐日「中国」大使館からは大使の名目で、国会議員諸氏に恫喝の手紙が送られたという。いわく、「日本自身の安全に害がある」云々。

心ある議員諸氏がは怒ったのは当然であろう。




怒るのはけっこうだが、さてその恫喝をはね返すだけの政治外交力さらには軍事力の裏付けはあるのか?

思えば、石原東京都知事のわが国固有の領土である尖閣島の所有権買取宣言は、この世界ウイグル会議のいわば直前に為されたことが今になってよくわかった。

そしてラビア・カーディル女史が、東京都が進める買取のための募金活動に十万円を援助した。さらに女史はわが英霊を靖国神社昇殿参拝により慰められた。これもまた、第一のめでたさに含まれよう。

しかし、めでたいとぬか喜びだけもしてはおれぬ。

大会にパネラーとして参加され カーディル女史と壇上で質疑応答された櫻井よし子女史は、わが国の軍事力がウイグル支援の後ろ盾となる旨の発言をされた。

しかし事の順序が後先逆ではないのか?

わが国はいわゆる平和憲法により、軍事力による外交紛争の解決を禁じられており、憲法上は 軍事力をもたない。つまり櫻井氏の発言は憲法に抵触している。

「保守革命」とは、彼女の言であったかどうか知らぬが、彼女はそれに反対したということは聞かない。しかし、私見によれば保守と革命はあい矛盾する概念である。





それはともかく、対「中」対峙はいわゆる「保守革命」の手段なのであろうか?革命ならば憲法を無視あるいは反対するのも大いにうなずける。

まず対「中」対峙という旗を立てそれからおもむろに憲法改正、核武装へと進むおつもりか?

それは日米軍事同盟だけが頼りの非自立的幻想ではないのか?さすが親米反共の方々の米国への信頼は厚いといわねばなるまい(もちろん皮肉である)。

これがめでたさの第二である。つまり、おめでたい人々だというのだ。

このまま事態が進捗するようなら、その源泉が<オルタナティヴ通信>にある件の裏「ナイ・リポート」の筋書き通りに対「中」戦争が始まりわが国はまた歴史的失敗を繰り返すことになろう。

いわゆる「保守革命」といわずあらゆる革命はいらぬ。わが国の歴史文化を保守する保守的な道を歩むことが肝要であろう。



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